定番の作品たち 3

小皿 2014~
 
漆は、仕上がるまでの手間や時間が多くかかることや、近年の漆の仕入れ値の高騰などにより、どうしても価格が高めになってしまいます。でもやはり、漆の良さが伝わったらいいな、たくさんの人にとって身近なものになる日が来ればいいな、という思いがあり、漆を塗り続けています。漆を塗る人というと、作業中にはかぶれたりしますので、誰でも手軽に塗れるものではないということもあってか、漆を塗っているという事実だけで(その人をよく知らなくても)自然と身近な人に思えてしまいます・・・。漆にはそういう不思議な力があります。
漆を使ったことがないけれど少し気になっているという方に、手に取りやすく日常でも使いやすい、小皿を作りました。小さなお菓子、一切れの果物、二口分の冷や奴、お刺身のお醤油・・・この上に載りそうなもの、どんどん載せてみてほしいです。
小皿
リム黒 φ10.5cm 2500円+税
リム茶 φ10.5cm 2500円+税
白ふち φ10.5cm 2500円+税
​盛鉢 2014~
​木と漆の鉢ですので、とても軽く、洗う時も楽ちんです。
盛鉢
φ17cm 高さ6.5cm
15000円+税
豆豆 2014~
こちらも小さな豆皿です。手のひらにのる小さなサイズ。
​ジャム、マヨネーズ、薬味、子どものおやつなどに。
黒の豆豆はこの頃から制作していましたが、2018年頃から白漆のシリーズを始め、豆豆にも白が加わりました。​
豆豆
​φ8cm 高さ3cm
​黒 2500円+税
​白 2500円+税

箸休め 漆かぶれ

​漆を塗っているというと、必ずと言っていいほど「かぶれませんか?」と訊かれます。山に生えている漆の木に触れてかぶれたという人はたくさんいると思いますが、漆の樹液でかぶれたという人は少ないのではないでしょうか。
漆の仕事を始めた当初、自分は皮膚が強い方だからたぶん大丈夫かなと軽く考えていましたが、それは大間違いでした。
作業中は漆に直接触らないように気をつけているつもりでも、知らない間に付けてしまい、手首から腕へとかぶれていきました。やがて全身に広がり、まぶたまで腫れてしまいました。漆が付くはずのないところまでかぶれるのは、不思議です。藁をもすがる思いで皮膚科へ行きますが、お医者さんからは「漆から離れなさい」と言われてしまいます。漆かぶれを治すためには漆から離れる。お医者さんは、ごく当たり前のことをおっしゃったのですが、当時の私は、仕事なのにどうしよう・・・と困ってしまいます。仕事なのですがと伝えると、漆はアレルギーだから離れた方がいい、と言われてしまいました。
薬は塗っていましたが、作業は毎日しますのでまったく快方には向かわず、さらにひどくなっていきました。次の通院でお医者さんからは「本当に漆触ってない??」、私「はい・・・」(嘘です)
そしてようやく、体が慣れるまで我慢するしかないと心に決め、皮膚科へは行かなくなりました。
一番ひどかったのは腕でしたが、耳たぶや太ももの内側など、皮膚の弱いところが次々にかぶれ、水泡になりました。腕に保冷剤を当て、包帯でぐるぐると巻き、掻かないようにして寝ていました。
かぶれまくっている私に、上司の方がおっしゃったことは、体に漆をつけないように、ということでした。どんな作業をしている時でも漆が付かないように気をつけ、塗っている時だけでなく、手袋を脱ぐときにどこを持つか、置く時はどのように置くかなど、細かい注意が必要だと教わりました。触れないようにするということは、とてもシンプルなことですが、実際に触れないように作業することは、とても難しいことでした。
かぶれては少し良くなり、またかぶれの繰り返しを1年近く続けていくうちに、作業に慣れ、体も慣れていき、少しずつかぶれにくくなっていきました。​
​色々な漆。色の違いや、乾きの速さ違いで、たくさんの種類になっています。
​生漆(きうるし)。漆の木から採取し、ゴミを取り除いたもの。
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